全仏山 青龍寺 ご住職 織田隆深様より「青龍寺伽藍について」以下のようなお話を頂いております。

 

大室建築の実績については 申しあげるまでもありませんが、

拙寺に関しては金堂(平成四年)から始まり、京都以北では最大の五重塔(平成八年)、平成十年には高野山青森別院本堂(大師堂)を手がけて頂いております。

これらの伽藍は先代大室勝四郎棟梁の生涯の集大成として輪奐の美を誇り、後世に伝える匠の技としていずれ青森の文化財となることでしょう。平成十八年には国宝富貴寺を参考にして、八代目大室

勝男棟梁の手によって開山堂が建立され、大室建築伝統の屋根の

勾配美は先代の技術を継ぐものと評価されております。

いずれにしても、拙寺境内の自然と調和する伽藍は訪れる人々に

心のやすらぎ、癒しを与え、平成の青森ひば造りの仏教建築の

代表作としての評価を頂いております。